【はじめに】
伊勢のまちは神宮を中心とした精神性と人々の暮らしが織りなす日々の営みによって、その姿をかたちづくってきた。山や川、海といった自然の恵みと共に歩み、文化を育み、このまちに根づいた価値観は、周辺のまちにも息づきながら今も連なっている。そうした風土と精神に抱かれながら、戦後の混乱と再生の真只中にあった時代、青年たちは未来を見つめ、まちのために何ができるかを模索し続けた。その胸にともったひとつの灯。それが伊勢青年会議所の原点である。1957年2月9日、その灯がかたちとなり伊勢青年会議所が誕生した。風土と精神に育まれた若き情熱がこのまちの未来を創る一歩として、動き出したのである。
そして今、私たちはひとつの節目に立っている。これは過去を称えるだけのときではない。この時代において果たすべき使命を、改めて見定めるときである。
【70周年を迎えて~責任と再構築の時代に~】
私たちはこれまで、地域の未来に向けて挑戦と創造を重ね、70年の歴史を刻んできた。その足跡は、数えきれない出会いと行動が織りなした、深く揺るぎない軌跡であり、希望を現実にするべく、まちの課題に真摯に向き合い続けた証である。 10年前、私たちは「繫心」という理念を掲げ、夢がつながるまちを目指してきた。その想いはまちに深く浸透し、多くの運動がその循環の中で生まれた。そして今、時代の価値観や社会構造がさらに大きく変化する中、私たちは未来に向けた新たな中長期ビジョンを示す必要がある。
70年という重みは、私たちに問う。これまで何を守り、何を託され、何を受け継いできたのか。そしてこれから、どのようなまちの未来を描き、翔けていくのか。私たちはまちの先頭に立ち、次代を照らす道標となる覚悟と行動をもってその問いに応えていく。
【まちづくり~まちの精神を未来へ~】
このまちは自然と共に生きる暮らしの中で、世代を超えて語り継がれてきた文化や精神を育んできた。神宮を中心とした信仰とその周囲に広がる日常の営みの中で、まちは独自の美意識とまちを想う心を積み重ねてきたのである。その歴史や文化は時代の流れに埋もれるものではなく、次の世代へ確かに継いでいくべき「まちの魂」である。
私たちが目指すべきまちづくりとは、風土や物語に宿る願いや想いを紐解き、その精神を今に響かせながら丁寧に受け継いでいくことである。
その先に広がるのは、次代を担う世代が文化や伝統に触れ、ふるさとの記憶を礎にこのまちで志を抱き、歩み続けたいと願える未来である。
【ひとづくり~時代を生き抜く力を育む~】
変化が日常の今、求められているのは変化を恐れず自らの意志で歩みを切り拓く「生き抜く力」だ。その力は教えられるものではなく、鍛え上げるものである。次代を担う世代が自ら考え、関わり合い、成長していくための機会を創り出していく。単なる知識や技能だけではなく、自分と他者を尊重しながら多様な社会の中でしなやかに生きていける力。それこそがこれからの時代を支える土台となる。
「ひとが育てば、まちは変わる。」その確信のもと、私たちは未来を担う人財の芽を育むとともに自らも研鑽し、成長し続けなければならない。まちに生きる青年経済人として自らの背中で語り、未来を見つめて歩む力を育むこと。それこそが、次代を担う世代の歩みに寄り添いながら続けていく本質的なひとづくりである。
【組織の使命~信頼に応える体制と広がり~】
私たちが、どれほどの理念を掲げても存在がまちに伝わらなければ、運動の意味は限定的である。だからこそ、私たちはまちの中に深く根を張り、信頼され続けなければならない。そのためにも、定款や諸規定に則り、誠実な基盤のもとで組織を運営する。それは目立たぬ役割でありながら、組織の信用を支え、運動をつなぐ「要」となる。総務とは、理念の流れを滞らせることなく、力強く組織を支える「根」である。同時に、私たちの活動や存在意義を、まちに向けて誠実に、品格をもって伝えていくこともまた重要である。どのような言葉や姿勢で社会と向き合うのか、それ自体が組織の価値を決定づける。いわば、内から始まるブランディングである。そして、この揺るぎない姿をまちへ届けるためには、それを体現する仲間の存在が欠かせない。理念を分かち合える者を一人でも多く迎えること。その数は、広がりであり、影響力であり、まちと共に歩む力となる。組織の信頼性と発信力が高まればこそ、人は集い、想いは伝播していく。つまり、ブランディングは会員拡大に響き、会員拡大はまたブランディングを響かせる。この響き合う循環こそが未来への運動を加速させていく。
私たちはJCIという旗のもとに、まちの声に耳を澄ませ、言葉と行動で志を届けていく。
それは願いではない。責務であり、我々が果たすべき誓いである。
【結びに】
一人では越えられない壁も仲間となら必ず乗り越えられる。その歩みを重ねる先に私たちが描く未来は立ち現れる。灯を受け継ぐ者として私たちはこの地に立ち、過去に学び、今を生き、未来を描き出す。覚悟という炎を胸に燃やし、仲間と志を共にしながら、一歩一歩を力強く進んでいく。希望は遠い先にあるのではない。それはすでに私たちの心に芽吹き、まちの鼓動とともに息づいている。その希望を現実に変えるのは行動であり、勇気であり、仲間と命を響かせ合う誓いである。だからこそ私たちは進む。山のように揺るがず、川のように絶え間なく、風のようにしなやかに、そして炎のように熱く。このまちの未来を新たに紡ぎ、次代へと託していく。
さあ、語ろう、共に歩む仲間と。
いざ、誓おう、未来を担う世代へ。
このまちは必ず変わる。私たちの手で。
新しい時代の鼓動は、すでにここから始まっている。受け継いだ灯が志へと燃え広がり、歩みとなって、私たちを導く。
過去の軌跡を力に変え、未来を作り出すために――TOWARD A FUTURE BORN OF LEGACY.
伊勢のまちは神宮を中心とした精神性と人々の暮らしが織りなす日々の営みによって、その姿をかたちづくってきた。山や川、海といった自然の恵みと共に歩み、文化を育み、このまちに根づいた価値観は、周辺のまちにも息づきながら今も連なっている。そうした風土と精神に抱かれながら、戦後の混乱と再生の真只中にあった時代、青年たちは未来を見つめ、まちのために何ができるかを模索し続けた。その胸にともったひとつの灯。それが伊勢青年会議所の原点である。1957年2月9日、その灯がかたちとなり伊勢青年会議所が誕生した。風土と精神に育まれた若き情熱がこのまちの未来を創る一歩として、動き出したのである。
そして今、私たちはひとつの節目に立っている。これは過去を称えるだけのときではない。この時代において果たすべき使命を、改めて見定めるときである。
【70周年を迎えて~責任と再構築の時代に~】
私たちはこれまで、地域の未来に向けて挑戦と創造を重ね、70年の歴史を刻んできた。その足跡は、数えきれない出会いと行動が織りなした、深く揺るぎない軌跡であり、希望を現実にするべく、まちの課題に真摯に向き合い続けた証である。 10年前、私たちは「繫心」という理念を掲げ、夢がつながるまちを目指してきた。その想いはまちに深く浸透し、多くの運動がその循環の中で生まれた。そして今、時代の価値観や社会構造がさらに大きく変化する中、私たちは未来に向けた新たな中長期ビジョンを示す必要がある。
70年という重みは、私たちに問う。これまで何を守り、何を託され、何を受け継いできたのか。そしてこれから、どのようなまちの未来を描き、翔けていくのか。私たちはまちの先頭に立ち、次代を照らす道標となる覚悟と行動をもってその問いに応えていく。
【まちづくり~まちの精神を未来へ~】
このまちは自然と共に生きる暮らしの中で、世代を超えて語り継がれてきた文化や精神を育んできた。神宮を中心とした信仰とその周囲に広がる日常の営みの中で、まちは独自の美意識とまちを想う心を積み重ねてきたのである。その歴史や文化は時代の流れに埋もれるものではなく、次の世代へ確かに継いでいくべき「まちの魂」である。
私たちが目指すべきまちづくりとは、風土や物語に宿る願いや想いを紐解き、その精神を今に響かせながら丁寧に受け継いでいくことである。
その先に広がるのは、次代を担う世代が文化や伝統に触れ、ふるさとの記憶を礎にこのまちで志を抱き、歩み続けたいと願える未来である。
【ひとづくり~時代を生き抜く力を育む~】
変化が日常の今、求められているのは変化を恐れず自らの意志で歩みを切り拓く「生き抜く力」だ。その力は教えられるものではなく、鍛え上げるものである。次代を担う世代が自ら考え、関わり合い、成長していくための機会を創り出していく。単なる知識や技能だけではなく、自分と他者を尊重しながら多様な社会の中でしなやかに生きていける力。それこそがこれからの時代を支える土台となる。
「ひとが育てば、まちは変わる。」その確信のもと、私たちは未来を担う人財の芽を育むとともに自らも研鑽し、成長し続けなければならない。まちに生きる青年経済人として自らの背中で語り、未来を見つめて歩む力を育むこと。それこそが、次代を担う世代の歩みに寄り添いながら続けていく本質的なひとづくりである。
【組織の使命~信頼に応える体制と広がり~】
私たちが、どれほどの理念を掲げても存在がまちに伝わらなければ、運動の意味は限定的である。だからこそ、私たちはまちの中に深く根を張り、信頼され続けなければならない。そのためにも、定款や諸規定に則り、誠実な基盤のもとで組織を運営する。それは目立たぬ役割でありながら、組織の信用を支え、運動をつなぐ「要」となる。総務とは、理念の流れを滞らせることなく、力強く組織を支える「根」である。同時に、私たちの活動や存在意義を、まちに向けて誠実に、品格をもって伝えていくこともまた重要である。どのような言葉や姿勢で社会と向き合うのか、それ自体が組織の価値を決定づける。いわば、内から始まるブランディングである。そして、この揺るぎない姿をまちへ届けるためには、それを体現する仲間の存在が欠かせない。理念を分かち合える者を一人でも多く迎えること。その数は、広がりであり、影響力であり、まちと共に歩む力となる。組織の信頼性と発信力が高まればこそ、人は集い、想いは伝播していく。つまり、ブランディングは会員拡大に響き、会員拡大はまたブランディングを響かせる。この響き合う循環こそが未来への運動を加速させていく。
私たちはJCIという旗のもとに、まちの声に耳を澄ませ、言葉と行動で志を届けていく。
それは願いではない。責務であり、我々が果たすべき誓いである。
【結びに】
一人では越えられない壁も仲間となら必ず乗り越えられる。その歩みを重ねる先に私たちが描く未来は立ち現れる。灯を受け継ぐ者として私たちはこの地に立ち、過去に学び、今を生き、未来を描き出す。覚悟という炎を胸に燃やし、仲間と志を共にしながら、一歩一歩を力強く進んでいく。希望は遠い先にあるのではない。それはすでに私たちの心に芽吹き、まちの鼓動とともに息づいている。その希望を現実に変えるのは行動であり、勇気であり、仲間と命を響かせ合う誓いである。だからこそ私たちは進む。山のように揺るがず、川のように絶え間なく、風のようにしなやかに、そして炎のように熱く。このまちの未来を新たに紡ぎ、次代へと託していく。
さあ、語ろう、共に歩む仲間と。
いざ、誓おう、未来を担う世代へ。
このまちは必ず変わる。私たちの手で。
新しい時代の鼓動は、すでにここから始まっている。受け継いだ灯が志へと燃え広がり、歩みとなって、私たちを導く。
過去の軌跡を力に変え、未来を作り出すために――TOWARD A FUTURE BORN OF LEGACY.
一般社団法人伊勢青年会議所2026年度
第 70 代理事長 中西 洸介
